宮崎フェニックスブルーイングで醸造について学んできた

宮崎フェニックスブルーイングで醸造について学んできた

昨年12月にオープンした宮崎フェニックスブルーイングってお店をご存知ですか?宮崎フェニックスブルーイングはクラフト、アート、カルチャーがミックスされた宮崎市で今1番ホットな空間です。今回は宮崎フェニックスブルーイングで行われた醸造体験会に参加して醸造について学んできました。

宮崎フェニックスブルーイング@宮崎市橘通東

宮崎フェニックスブルーイング@宮崎市橘通東

宮崎フェニックスブルーイングはカリーナの裏通りにあるセンスのいいブルワリーです

宮崎フェニックスブルーイングはカリーナの裏通りにあるセンスのいいブルワリーです

宮崎フェニックスブルーイングはカリーナの裏通りにあるセンスのいいブルワリーです。ブルワリーとは醸造所のことです。醸造所といっても工場みたいな大規模施設ではなく小さな店舗です。

こういった小さな醸造所はマイクロブルワリーと呼ばれ、日本全国に250か所もあるんですよ!!今、宮崎でもこのマイクロブルワリーが注目を集めています。

今、宮崎でもこのマイクロブロワリーが注目を集めています

宮崎フェニックスブルーイングはブルワーと呼ばれる職人であるオーナーがこだわりのクラフトビールを醸造しています。宮崎で1番美味しいクラフトビールが飲める知る人ぞ知るブルワリーです。

店内は自家製のクラフトビールが飲めるスペースと醸造エリアに分かれています。

宮崎フェニックスブルーイングの店内

醸造エリアに分かれています

醸造エリア

この醸造エリアは衛生管理上立ち入ることが出来ませんが、オープンキッチンになっているので醸造所の醸し出す雰囲気を味わうことが出来ます。この雰囲気や香りなどを味わうのも楽しみ方のひとつです。

クラフトビールと一般的なビールとの違いをご存知ですか?

クラフトビールも一般的なビールも材料は同じなんです。主な材料はホップ、麦芽、水となります。

違いがあるのは、その発酵過程です。

違いがあるのは、その発酵過程です

クラフトビールはエール酵母を使っていてエールビールと呼ばれます。フルーティーな香りと味わいが特徴でワインのように香りや味わいを楽しめます。宮崎フェニックスブルーイングで作られているのはエールビールになります。

一般的なビールはラガー酵母を使っていてラガービールと呼ばれます。すっきりとした飲み心地が特徴で、日本で流通しているビールの99%がこのラガービールです。

この薀蓄を語るだけでも「コイツ、出来るな。」と思われること間違いなしです。

麦芽のことをモルトと呼ぶんだって!!

麦芽のことをモルトと呼ぶそうです。麦芽って麦を発酵させたものなんだけど、その過程での熱の加え方で色や味が変わってきます。

麦芽のことをモルトと呼ぶんだって!!

例えば1番下にあるペールモルトはビールの4分の3で使われています。黒ビールは上から2番目のチョコレートモルトなどを使用しています。どのモルトを使うかによって個性が変わってくるんですね。

クラフトビール造りはホップ選びが面白い♪

クラフトビールの主な材料であるホップ。聞いたことはあるけど実際に見たことある人は少ないですよね?ホップは寒い地域でしか栽培出来ないそうで、日本だと東北や北海道で栽培されています。

これが乾燥させたホップです。

これが乾燥させたホップ

この生ホップをギュッと固めたのがペレットと呼ばれます。ホップを生のまま使う人とペレットを使う人がいるそうです。ペレットのほうが持ち運びもしやすいとのこと。

ペレット

ペレット

このホップに独特の強い香りがします。種類もたくさんあり、どのホップを使うかによって苦みや香りが変わってきます。例えば、上の画像のMOSIC(モザイク)はトロピカルフルーツと柑橘系、赤いベリー系の強い風味が特徴です。

SIMCOE(シムコー)というホップ

SIMCOE(シムコー)というホップは猫のオシッコの香りが特徴です。大事なのでもう1度言います。SIMCOE(シムコー)は猫のオシッコの香りがするよ!!

このホップにはいろんな種類があり、どのホップを使うかによって苦みや香りが変わってきます

それぞれのホップが持つ個性をいくつか組み合わせたり、単一で使ったりしてそのブルワー独自のエールを醸造していくんですね。この部分だけで醸造の奥深さを感じます。

醸造体験レポ

今回参加した醸造体験会は2回目の開催となります。次回は5月19日に開催予定とのことです。人気のある体験会なので先着8名で締め切られます。興味ある方はfacebookかメールにて参加表明してください。

今回参加した醸造体験会は2回目の開催となります

今回の体験会に参加したのは「人生の楽しみ方を知っている違いの分かる大人8名」日曜日のお昼に2,500円を払ってマイクロブルワリーで醸造について学びたいと思うような方は、人生を豊かにする楽しみ方を知っている大人だと勝手に解釈しました♪

醸造について説明を受けます

まずは、ブルワーでオーナーの足立さんから醸造について説明を受けます。説明を受けた後に早速、実験に入ります。

糖化工程の実験(粉砕麦芽の糖化)

まずは麦芽から麦汁を作る作業を体験します。

グラスに麦芽を入れて水を注ぎます

グラスに麦芽を入れて水を注ぎます。これを湯煎しながらかき混ぜていきます。20分くらいマゼマゼマゼマゼ。

これを湯煎しながらかき混ぜていきます

温度に注意しながらマゼマゼしていくと瓶の中の糖度が徐々に上がっていきます。舐めてみるしっかりと甘さを感じてきます。甘ければ甘いほど度数の高いものが出来るそうです。

特製の装置を使って糖度を確かめます

特製の装置を使って糖度を確かめます。こういったガジェットがいちいちカッコいいんですよね。

この抽出した麦汁を沸騰させてお好みのホップを複数回に分けて投入していきます。今回はこの作業は体験出来ませんでしたがこの工程も楽しそうです。

オリジナルレシピ作りに挑戦

この醸造体験会ではオリジナルのレシピ作りも体験出来ます。参加者が自分の好きなホップを使って抽出時間や分量なども計算していきます。

このレシピ作りがまた面白いんですよね♪ 『このホップで苦みを出して、このホップでアロマを付けよう!!』とか、『フルーティーな香りを前面に出しつつ、後から追っかけてくる苦みをしっかりとつけよう!!』とか、あれこれ想像しながら作っていきます。

レシピが完成したら商品名、コンセプト、使用するホップなどを発表していきます。皆さんとても優秀で素晴らしいレシピを作っていました。遊びにも全力で取り組む大人って素敵ですね。

こんな感じで私たちのチームは作りました。

名前:アオシマビター
コンセプト:アフターサーフィンの乾いた喉を潤してくれる苦みのある喉越し
使用するホップ:シトラを3回に分けて投入。仕上げにアロマでザーツを投入。

 

レシピが完成したらビールの名前、コンセプト、使用するホップなどをそれを発表していきます

オリジナルレシピの中から選ばれた一つが商品として発売されるって!!

今回の体験会を通して醸造の奥深さや面白さを感じることが出来ました。参加費は2,500円ですがそれに見合う価値が十分あります。世界各国のビール試飲やお土産に宮崎フェニックスブルーイングのエールが1本もらえます。

さらに今回の参加者が作ったレシピをもとに、実際にを醸造してくれるそうです。店頭販売は今年の秋頃とのことなので楽しみです♪

いつ行くの?今でしょ!!宮崎フェニックスブルーイングの店舗情報

宮崎フェニックスブルーイングはクラフトビール、アート、カルチャーがミックスされた宮崎市で今1番ホットな空間です。

オーナーの足立さんは商売人というよりアーティスト、職人という表現がピッタリな方です。『アメリカのブルワリーの様に地域に根付いて愛される醸造所を作りたい。仕事帰りに立ち寄ってもらい、隣のお客と語らいあったり出来るそんな空間を作りたい。』と語っていました。

居合わせたお客さんと仲良くなってもよし、足立さんと醸造談義に花を咲かせてよし。アートを見ながらマッタリしてもよし。そんな居心地のよい空間が宮崎フェニックスブルーイングにはあります。

宮崎市の中心に出来た素敵な醸造所に足を運んでみてはいかがですか?

宮崎フェニックスブルーイング

宮崎フェニックスブルーイング
宮崎県宮崎市橘通東4丁目6−14
営業時間はfacebookで要確認

店内に飾られているフェニックスのアートは宮崎出身のアーティスト ”トマリアサミ”さんの作品です。こういったアートを楽しむのもブルワリーの魅力ですね♪

店内に飾られているフェニックスのアートは宮崎出身のアーティスト ”トマリアサミ”さんの作品です

店内に飾られているフェニックスのアートは宮崎出身のアーティスト ”トマリアサミ”さんの作品です